不眠の症状の原因を知ろう

巷には無数の快眠グッズが存在しており、これは睡眠に関心を寄せる人が多い表れともいえる。不眠は心身に多大な悪影響を及ぼすものであり、健康体を維持したいなら、本人が眠れない原因を追求する必要があるだろう。不眠の原因には、自律神経の乱れ、うつ病、冷え性など様々だが、いずれも根本にはストレスが関わっていることが多いとされる。数週間も睡眠リズムが狂うときは、自身の中で何らかのトラブルが起きていると疑った方が良い。睡眠不足が継続すれば、肥満や高血圧、糖尿病などのリスクが高まるといわれている。これらの生活習慣病は、ときに心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる疾患につながるため注意が必要だ。そんな背景を知らずに、「たかが睡眠」と甘く見てしまう人も多い。人生において睡眠は3分の1を占める生命活動であり、身体維持に不可欠な要素であることを認識しなければならない。「睡眠が取れているか」と病院の診察時に必ず聞かれるように、病気予防の観点からも睡眠は大事な要素であることがわかるだろう。

では、どこからが不眠の症状といえるのだろうか。数日くらいの不眠であれば、一過性の症状の可能性が高いといえる。仕事で嫌なことがあったり、身内に不幸があったりして、一時的に眠れなくなるケースはよくあることだ。それが数週間以上も継続しているならば、心身に異常が起きている可能性が大きい。もし、こうした状況にあるなら、負担となっている心身ストレスを分析する必要がある。また、腰痛などの身体の痛みや精神疾患などが関係しているケースや、常用薬の副作用が絡んでいるようなケースもある。日頃のストレスが見当たらない人は、こうした外部的な要因を考えてみると良いだろう。